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伝統の祭日である小正月
 チョンウォルテボルム、朝鮮では小正月をチョンウォルテボルムと言いますが、この日は、旧正月と仲秋とともに、朝鮮民族の伝統の祭日となっています。



 昔から、祖先は、旧の1月15日を小正月として、その年の幸運と豊作を祈るいろいろな祭事を行いました。
 今年の小正月は陽暦で2月12日です。
 小正月の祭事は、その前の日、つまり旧の1月14日から始まりましたが、それでその日を小さい小正月と呼びました。
 社会科学院のフォークロア研究所の研究士、博士であるチョ・ミョンチョルさんは、小正月の祭事についてこう話しています。
 「小さい小正月の祭事は、農作の始まりを知らせるのを主として行われました。
 この日には、殻竿立てに色々な穀物の穂を吊るし、その下には豊作を祈る字を書いた旗を付けました。子供たちが殻竿立ての回りを歌を歌い踊りを踊りながら回ります。
 この日の朝早く肥やしを田畑に出す慣わしもありました。
 特に小正月の夜に、人々は山に登って、差し昇る満月を眺めましたが、これを月見と言います。
 昇る月を一番先に見た人に、その年の幸運があり、満月の形を通してその年の農作の出来具合を予言したりもしました。
 月見の後は、松明をかざして、野原の雑草を燃やす遊びもしました。これは、冬を越したイヌビエと雑草の種、害虫をなくすためのもので、農作に助けとなりました」
 小正月には、伝統の遊びも盛んでした。代表的なのは、凧揚げ、風車遊び、綱引きなどです。
 小正月には、伝統の食べ物をこしらえて、みなが集まって味わいながら楽しく過ごしました。
 伝統の食べ物には、五穀飯と9つの干し菜のおかずなどが挙げられます。
 このように小正月の慣わしは、朝鮮人民の生活と密接なかかわりを持って発展してきました。



 小正月は伝統の祭日として今に引き継がれ、発展しています。