/ 文化 - 歴史
朝鮮での冬至の風習
 昔、朝鮮では陽暦ではなく、月の運行を基準として定めた暦法、つまり、太陰暦、陰暦が使われ、24節季が取り入れられました。
 季節の変化を知るための基準として24節季が取り入れられ、農業と人々の生活上の便宜を図りました。
 冬至は24節気のうち22番目で、冬に至ったと言うことです。
 年中、昼の時間が一番短く、夜の時間が一番長い日です。冬至の次の日から昼の時間が次第に長くなります。
 冬至の日にほとんどの地方で気温が全般的に氷点下を記録し、本格的な寒さが始まります。
 朝鮮での冬至の風習について、社会科学院のフォークロア研究所のチョ・ミョンチョルさんのお話を聞いてみましょう。
 「今年は冬至が12月21日です。
 朝鮮では冬至の日に小豆粥を炊いて食べるのが風習となっています。
 この小豆粥を冬至粥とも言っています。
 お粥の中にもろこしや餅米の粉を丸く捏ねた白玉を入れたりしました。
 他のものより大きな白玉をいくつか粥に入れますが、その大きな白玉に当たった子供には福がくると言われました」








 小豆粥を食べながら人々は1年のことを振り返ったり、お隣を呼んで一緒に食べたりして親しみを深めましたが、その風習は今に引き継がれています。