/ 金正恩朝鮮労働党総書記の革命活動
金正恩総書記が新型戦術弾道ミサイル兵器システムの受け渡し記念式で歴史的な演説を行いました
 朝鮮労働党総書記であり朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩総書記は、8月4日、新型戦術弾道ミサイル兵器システムの受け渡し記念式に出席して歴史的な演説を行いました。
 同志の皆さん!
 今日、われわれは、新しい戦術兵器をわが軍に引き渡すための記念式を行うために、特色のある行事場に集りました。
 われわれは今、国家の防衛力が日ごとに成長していく道程の一瞬間を直接目撃しています。
 国家防衛力の重大な空間を埋め、わが軍事力の主力となる軍事的価値の極めて大きい戦術兵器を生産する闘いで献身した国防科学者と軍需工業部門の労働者代表の皆さん!
 間もなく新しい武力装備を引き渡される前線ミサイル兵部隊の将兵諸君!
 親愛なる同志の皆さん!
 見ている通りわれわれは今、軍需工業部門労働者たちが自分の力と技術で生産した250台の新型戦術弾道ミサイル発射台と向かい合っています。
 われわれの前に膨大な縦隊をなして整列しているあの武力装備は、すぐわが軍に引き渡されて、朝鮮民主主義人民共和国の国境地域で重要軍事活動を担当するようになります。
 これはもちろん、われわれが計画している前線第1線部隊のミサイル武力建設の第1段階目標を達成したにすぎません。
 毎年われわれは、新型武力装備の世代交替の過程を濾過することなく全世界に見せるでしょう。
 それは、それだけでも戦争を防止する特別な抑止効果を持つからです。
 世界はわが武力の発展過程を目の当たりにしています。
 われわれは、全戦線にわたって敵に対する圧倒的な攻撃力と打撃力の優勢によって作戦上の主導権を握ることができるようになり、火力任務空間の多角化を実現し、特殊な物理的力である戦術核の実用的側面でも効果性を高められるようになりました。
 わが党第8回大会と第8期期間内に行われた各党中央軍事委員会拡大会議で決定された軍事力強化の実践指針のうちで重大な一事項が現実として達成されたことを宣言するようになったのは、非常に喜ばしいことです。
 私は、わが武力と展望的発展の見地からして大きな変化を告げるこの時刻を迎えて、朝鮮労働党中央委員会と朝鮮民主主義人民共和国政府を代表して、わが国家の自衛的国防力を不断に強化させる上で戦略的意義が極めて大きな革命課題を立派に完遂した軍需工業部門の労働者と科学戦士、幹部たちに深い感謝を送ります。
 同志の皆さん!
 建国以来、創軍以来初めての威嚇的な壮観をなしたこれらの兵器システムの火力によって、われわれに反対する敵の無分別な挑発策動への確実かつ圧倒的な牽制力を保有することになりました。
 敵対勢力の挑戦と封鎖策動がかつてなく最極端に持続されている状況下で、このような新世代の武力装備を1年足らずの短期間内に大量生産したことは、われわれの自衛的国防工業の潜在力と威力を十二分に見せています。
 われわれの軍需工業部門の労働者たちは英雄的な生産闘争によって、そして純潔な良心と高尚な人生観が集約された創造物によって、その特有の信念と革命的本態を遺憾なく示しました。
 今日、何よりもうれしいのは、まさに自分の血統と本籍をはっきりと記憶している人々、クンジャ里精神の継承者であるという栄誉ある本命を守ることに忠実であり堂々たる軍需工業部門の労働者たちの高潔な精神世界を再び確認できたことです。
 わが国の国防工業の威力は、国防科学の威力である前に、党の決心と構想を必ず実現すべき神聖なものと受けとめ、無条件完璧に実行する絶対忠誠の威力です。
 絶対性と無条件性、完璧性は昨日も今日も明日も不変の軍需工業部門の労働者たちの生命であり、血筋であり、特質です。
 私は、党中央軍事委員会の命令を受け、堅忍不抜の生産闘争を展開して数百台の先端武力装備を生産することによって、わが国家の戦争抑止力の高度化のための戦略的意図を立派に貫徹し、この国の愛国的な全ての人に大いなる誇りと栄誉、勝利を続ける将来への強い信念を与えた軍需工業部門の労働者と科学戦士、幹部たちを高く評価し、より誇り高い結実のための今後の闘争に大きな鼓舞と激励のあいさつを送ります。
 同志の皆さん!
 朝鮮民主主義人民共和国周辺の軍事的な安全環境は、米国主導の同盟関係が核に基づいた軍事ブロックにその本質と性格が変化することにつれ、戦略的かつ構造的な重大な変化に直面しています。
 これは、わが国家をして、現有の戦争抑止力の水準に満足する理由が全くないということを銘記させています。
 この5年間を振り返ってみても、米国が朝鮮民主主義人民共和国を相手に繰り広げた軍事行動に核という概念がただ一度も入らなかったことがなく、今や追随諸国も米国の核を共有する危険な段階に至っています。
 このような形勢の下で、わが共和国武力の強勢とそれをしっかりと支える自立的な防衛産業の進歩は引き続き一層加速されるべきです。
 強大な力の構築によってのみ保証されるのがまさに真の平和です。
 対話も対決もわれわれの選択肢になり得ますが、われわれがより徹底的に準備されていなければならないのは対決であるということが、われわれが30余年間の朝米関係を通じて下した総括であり、結論であり、終始一貫堅持している対米政策の基調です。
 米国とその特級手先らの軍事的妄動が度を越して凶暴になるほど、それはわれわれの偉業の正当性に対する反証となり、自衛的国防力を一層完璧に、加速的に固めるようにし、まさにそのために敵自身は必然的に失敗と羞恥、破滅を促すことになるのです。
 われわれと対峙している米国が、決して数年間だけ政権を執って退陣する特定の行政府ではなく、われわれの次代も代を継いで相手にすべき敵国の実体であるという点も、絶え間ない防衛力向上の必然性を示しています。
 現在、米国がわれわれに加える様々な脅威だけでなく、今後直面することになるより新たな、展望的な安保危険性に主動的に対処できる能力を備えるのは、国家の主権と安全利益、領土保全を守るための将来的な保証をもたらす死活の重大事です。
 現在、朝鮮民主主義人民共和国は核を保有した敵国が強要するいかなる威嚇的行動にも即刻対応し得る国家核戦力システムを構築し、われわれはその完全な稼動準備態勢を整えるために絶え間ない努力を傾けてきました。
 しかし、急変する全地球的安保環境と米国主導の軍事ブロックシステムの無分別な拡張は、われわれをして国家の核力量と核態勢をさらに徹底させ、さらに完備させなければならないという結論に到達させており、毎日、毎時それを痛感させています。
 われわれの強大さはそのものにあるのではなく、絶え間ない強大さを追求することにあります。
 停滞した軍事的強勢は、とりもなおさず防衛劣勢の始まりを意味します。
 われわれが大きな代価を払って獲得した現在の強勢に自慢・陶酔するならば、今後一層高価な代償を払わなければならないということを忘れてはなりません。
 米国の情勢激化策動に対処するわれわれの立場は明白です。
 われわれは、米国がわれわれの再三の警告を無視し、地域の安全に引き続き危害を及ぼそうと企図するなら、それが米国自らの安保に致命的な悪影響を招かざるを得ないということをはっきり認識させるでしょう。
 今一度明言しますが、対話を行っても対決をしても、強力な軍事力の保有は主権国家が片時もゆるがせにせず、一歩も譲歩してはならない義務であり、権利です。
 われわれに対する核威嚇が終息しないかぎり、核を圧制の生存手段としている帝国主義勢力が存在するかぎり、核戦争抑止力を強化する道程ではいささかの停滞や弛緩もあり得ません。
 われわれの力は、持続的に強化されるであろうし、われわれの強勢は永遠に限界を知らないでしょう。
 朝鮮民主主義人民共和国は、可及的速やかに一切の核の脅威を抑止し、それから自らを防衛できるより完備され、より高い水準の核力量態勢を具備することによって、現在と未来のいかなる挑戦にも強力に対処するでしょう。
 金正恩総書記は、米国とその追従勢力がわれわれに対する軍事的圧殺をあくまでも追求する状況下で、国家防衛力を引き続きより強化することは、絶対不退転の選択になったとし、次のように続けました。
 核戦争抑止力を備蓄し、絶えず高度化していくのが、米国の核威嚇と多面的な圧殺に効果的に立ち向かい、経済発展と人民生活の向上により多くの投資を振り向けるための最善の方途になるということは、新しい並進路線を提示した10余年前からわれわれが一貫して堅持し、その正当性と生命力が実践によってはっきり実証された原則的な立場です。
 これを常に銘記し、第8期党中央委員会が示した国防発展5カ年戦略目標をいささかの譲歩も狂いもなく徹底的に、完璧に達成しなければなりません。
 軍需工業部門では、武力装備増産はすなわち国権守護、国威宣揚という絶対的使命感から一寸たりとも退かず、党の示した国防工業近代化の目標とチュチェ兵器生産課題の遂行でより大きく、誇り高い成果を収めるべきです。
 新型兵器システムを引き渡された各部隊では、新しい武力装備に一日も早く精通し、それが最大の戦闘的効果を発揮するよう効率的に運用するための実戦訓練を積極的に行い、迅速かつ正確な作戦態勢を徹底的に堅持することによって、戦争抑止と主導権獲得の軍事的任務を円滑に果たすべきです。
 今日、誇らしいわれわれの新しいミサイル部隊に引き渡されるのは単に新しい武力装備だけではありません。
 われわれの全ての兵器と同様、この武力装備には、共和国に対する侵略脅威に終止符を打とうとする朝鮮人民の確固たる意志が集約されており、祖国をなんぴとも侵すことのできないようにしっかり打ち立てようとする自尊の精神と強国への念願がこもっています。
 より一層強力な朝鮮式の先端武力装備をより多く開発・生産し、実戦配備して人民軍の軍事的威力を上昇一路に強化させる活動は続くでしょう。
 党中央は、この責任ある重大な道程を、忠実で頼もしい軍需工業部門の労働者たちと常に共に歩み、確実に導いていくでしょう。
 同志の皆さん!
 自主と正義、平和は絶対無比の自衛力によってのみしっかり保証されるということを改めて銘記しましょう。
 絶え間なく強化される強大無尽の力に、われわれの永遠なる勝利と真の平和、幸福と平安があります。
 共に、偉大なわが国家の自主的発展とわが人民の平和で繁栄する新しい生活のために屈することなく闘い、絶え間ない変化と前進的な成果を創造していきましょう。